「コタロ」との出会いは、とあるペットショップでした。
「何で籠の中に木が置いてあるのだろう・・・」 お昼という事もあって目をつむって眠っていた、その物体は、私にはどう見ても丸太にしか見えず、何か小動物の遊び場だと思っていたのが正直な第一印象でした。

 しかし、その物体が目を開け、首を、ビートたけしさんの「冗談じゃないよ」のようにまわし(例が古いなぁ・・・)フクロウだと分かった瞬間・・・一目惚れってこういう事を言うんですね、私はその子に釘つけです。欲しくて欲しくてたまらなくなりました。

 でも、結構なお値段の札が付いている事から、「誰がお金を払うんだ?」という経済的理由や、ペット禁止のアパートで暮らしている私にとって、「本当に家で飼えるのか?」という環境的理由、はたまた、いったい何を食べるんだろう、扱い方は?「フクロウって何!?」という知識的理由から、泣く泣く断念したのです。
 だが、しかし!家路に向いながらも、頭はフクロウ(正確にはヨーロッパコノハズク)の事でいっぱいです。どうして、どうして置いてきてしまったんだろう・・・この「衝動買いの女王」の私が!「後先考えず我が道を行く」の私が!半分も来ないうちに後悔の嵐!嵐!嵐!結局、次の朝一で「コタロ」を迎えに行くことになりました。

 え?もろもろの事情ですか?実は、私一人で飼うのではなく、同居している「Y」と半分こ。一緒に見に行った「Y」もいたく気に入っており、二人で相談した結果、頑張ろう!という事になったのです。

 環境的理由?ほら、だって「フクロウ」っていっても、ヨーロッパコノハズクは大きくても全長20Cmくらいの「小型フクロウ」ですもの!「小鳥」くらい大丈夫ですよ。(笑)

 「ヨーロッパコノハズクは小鳥」と割り切って飼っていらっしゃる方のHP(本当に勇気付けられました)や、その他いろいろなフクロウを飼っていらっしゃる方のHP、また、とっても親切丁寧にフクロウの事を教えてくれる、フクロウ専門店も知る事ができたので,知識的理由も何とかクリア。
堂々とペットショップのドアを叩きました。たのもーって感じです。(ホントかぁ??)
     
 名前は悩みましたね。戦国の武将のような名前やドイツ人みたいな名前。食べ物の名前。と沢山考えましたが、顔を見ていて,一番しっくり来たのが「コタロ」だったんです。まぁ、アラレちゃんでいうとこの「タロサ」ですね。(やっぱり古いな・・・)

 うちに来た時は専用の体重計(お菓子など作る時の平たい計りがいいみたいです)はまだなく、キッチンで使っている計りに乗せて計ってみました。(↑写真)体重は70g。果たして、この体重が妥当なのか、どうなのかは無知な二人にはわかりませんでしたが、部屋を元気に飛び回り、いろいろな物に興味をしめしている様子から(←写真)まぁこんなものだろう、と納得したのです。

 ペットショップから家までは道のりが長く、だいぶ電車に揺られながらの小旅行だったので、コタロの体調や精神的なものを心配しましたが、全く大丈夫だったようです。
うーん。さすがだぞ!コタロ!
 ご飯は基本的には「小型フクロウ用の練り餌」をあげています。栄養的には優れているらしく、メインはコレ(→写真)です。後は鶏のササミとかレバーや砂肝、アサリやシジミなどの貝類をたまにあげています。冷凍マウスとかが基本と聞きますが、すみません。昔、ジャンガリアンを飼っていたので、どうしても、どーしても冷凍マウスをあげる事に抵抗が・・・。練り餌という「基本ごはん」ができたのも、コタロを飼えた理由なんです。コタロ!意気地の無い,お母さんを許してね。

 初めは近くまで行き、手のひらにコタロを乗せてご飯をあげていました。(→写真)3日位すると、10cmくらい離れたところから、ご飯を見せると、警戒しながらも、ピョコンと手のひらに乗ってきてくれて・・・もー可愛い!!やっぱり、だんだん慣れて来てくれているんだなぁ・・・
 1回に大体7g〜10g位食べるようで、1日にお昼と夜と2回あげています。ご飯の合図も徐々に離れた所から呼ぶようにし、何と家に来てから1週間目には、どこにいても「ご飯だよ」と人差し指をクイクイと曲げると、腕に飛んできて食べるようになりました。可愛い!!本当に嬉しくなりました。

 そんな訳で(どんな訳?)何とか、楽しく、3人(?)の共同生活が続いています。カメラマンの腕に限界がありますので、見ずらいモノや散らかっている部屋が一緒に写っているモノ等、お恥ずかしい写真が多々ありますが、よろしかったら、この他の写真にも目を通して頂ければ幸いです。
2002年8月