『カメハメハ大王からのプレゼント?』
「この辺でスコールでも降ればいいのにね」と何気なく言った一言を神様(カメハメハ様か?)は聞き逃しませんでした。突然振り出すスコールは、もちろんお風呂をひっくり返したような大雨です。大雨はいいんですよ、別にすぐ乾くから。でも、その大雨の中をものすごいスピードで走ると痛いです。かなり痛いです。なるほど…ヘルメットはあらゆる危険から身を守ってくれる事がわかりました(笑)
オアフ島は、海はもちろんですが、見渡す限りに広がる平野や、遠くに連なる山々にも感動を覚えます。緩やかな坂を上っていると、Yから後ろを見てごらんと合図があり、振り返ると、何とも素敵な世界が広がっていました。レンタル屋さんがお勧めの道はこの道を逆に進んでいく道でしたが、これは素晴らしい眺めです。
暫く平野を進むと、パイナップルの立て札を発見!「ドールだ!ドールだ!」と騒いだのもつかの間。どこを見てもパイナップル畑は見当たりません。だだっ広い平野にぽつんと立つパイナップルの立て札(タヌキ注意!みたいな立て札でした)いったいこれは?どうやら私たちは道を一本間違えてしまったらしく、ドールのパイナップル畑は既に通り越してしまっていたようです。あらららら…。じゃぁ、この立て札は何?
さて、またハイウェイに乗り、自然世界から現代世界にある次なる目的地に向かいます。その名も「トイザラス!」ガクってきた人います?行きたかったんですよぉ!!(笑)どんなおもちゃが売られているのかも気になりますが、どうしてもアメリカ版ピングーをGetしたかった私。
どこに行っても、キティーちゃんとピカチュウはあるくせに、何故ピングーはないの?(涙)ここなら、あるだろうと思っていたのですが、ここでも私の愛するピングーは見つける事ができませんでした。
やはり人気者はスパイダーマンとシュレックです。ちょうどハロウィンの時期になるので、仮装グッズコーナーに子供たちが群がっていました。ちなみにここも観光客はいなかったです。
『でかしたじいさん』
ハワイの人は押並べて観光客に親切ですが、中でも一生わすれられないくらい印象に残ったおじいさんを紹介します。出会いは、ハイウェイを降りてトイザラスまでの道のりを聞こうと、近くのスーパーの駐車場に降りた時です。
私もYも全く英語は話せないのですが、地図を持っていたし、場所を聞くくらいは大丈夫だろうと、Yは、一番近くにいたおじいさんに近づきました。おじいさんは、ちょっと足が不自由なようで、パッと見は大人しそうな感じだったんですが、手に地図を持ったYが近づいてくるのに気付くと、突然元気になって話しかけてきました。(以下想像和訳)
「なに?このワシに道を聞いておるのか?…でかしたぁ!!お主は見る目がある!!どれどれどこに行きたいのじゃ、フムフムフム…なるほど、合い分かった!ここへはこの道をまっすぐじゃ、そして、道なりに右に曲がるとパールリッジセンターという大きな看板がある、そこを目指すのじゃぁ!!」
そして、Yの肩をパンパンとたたいて、握手までしていたおじいさんのまわりは3度は気温が上がっていたと思います。おじいさんも通常より大きくなっていた気がします。(笑)思ってもみない歓迎で道を教えてもらい、戻ってきたYも私も同じ事を考えていたようです。
出発する準備をしていると、車に乗ったおじいさんが、私たちの前で止まり窓を開け、「よいか、パールリッジセンターの看板じゃぞ!良い旅を〜!バーイ!」と言いながら去って行きました。私たちもそれに答えて、いつもより気合を入れての「サンキュー!!」
それからは、おじいさんの話で持ちきりです(笑)
「もしかしたら駐車場で待っていてくれてるかもよ」
「良くここまで来れたって褒めてくれそうだよね。」
「でも、すごい喜んで教えてくれたね。」
「あのおじいさんだけ、お友達の間で日本人に道を尋ねられた事がないんだよ、きっと。今日は得意顔で会えるんじゃん。」
「わかんないよ、奥さんに、“バカな日本人に道を尋ねられたわい”とか言ってるかもよ」
「奥さんにはバレバレだと思うよ。“はいはい良かったわね”とか言われてそう」
そんな訳で、私たちの間では暫く「でかした!」が流行っていました(笑)
1周とは言えないコースでしたが、オアフ島の魅力を堪能するには十分なツーリングでした。車もバイクも日本と一緒でガソリンを入れてから返却になるのですが、ガソリンスタンドの場所は予め聞いておいた方が無難です。何となく目にしていたので、どっかにあるだろうと思っていたのですが、探すと無いんですよね(笑)結局、一度戻ってからガソリンを入れに行きました。
時間は5時です。シャワーを浴びに一度ホテルに戻りましたが、すぐにバスで昨日行ったワードセンターに向かいます。
「で、でかすぎる!!」
こちらに来たら、これぞアメリカ!というような大きなお肉も食べようと決めていました。ステーキが美味しいと勧められたお店があったのですが、残念ながら日曜日はお休みだったので、ワードセンター内にあるビッグ・シティ・ダイナーに決定。昨日の感じだとあまり混んでもなく、何といっても観光客がいないのが◎。
お昼もちゃんと食べていなかったので、直行でお店に向かいました。お店の雰囲気もとってもアメリカンです。(ローカルなアメリカ食堂って感じです)日本語メニューはあるものの、お店の人たちは英語なので、ちょっとドキドキ。ガイドブックにも載っていたスペアリブを注文しました。
私たちのテーブル担当だった、お兄さんもそうですが、アメリカの人って陽気で礼儀正しい人が多いなぁ…と感じます。(日本人も礼儀正しい人は沢山いるけれど、陽気な人ってなかなか見かけません。)かと言って慣れなれしい訳ではなく、気配りに関しても見事なタイミングで入ってきてくれて、もし私がおばぁさんだったら「孫の婿にしよう」と言っていたくら素敵な人でした。
料理も然る事ながら、お店や働いている人たちの雰囲気も抜群でお気に入りのお店になりました。(観光客がいないっていうのも雰囲気作りにはもってこいなんでしょうね)昼間の食欲の無さが嘘のように、大いに飲んで食べました。
『女ゴルゴ13・笑』帰りはブラブラとお店を冷やかしながら、「ロイヤルハワイアンシューティングクラブ」で射撃をしに行きました。これはYがどうしてもしたいと言って譲らなかったオプションです。いろいろコースがあって、種類や銃弾の数を選べるようになっていたのですが、希望通りに"大型実弾射撃”を選択したY。由花はどうする?と言われたのですが、全部まとめて“テッポー”という認識しかない私に選ばせる方がどうかしているのでは?結局Yと同じものを選択しました(笑)
Yは以前グアムで経験した事があるようですが、私は初めてです。とにかく重い。一発撃ってみて、その衝撃にびっくりです。的に当てるのを楽しむというよりも、怖さの方が先にきてしまいました。
何とか全部終わると、受付のお姉さんに「女性で、しかも初めてでこれだけ当てられる人はなかなかいないですよ!とくに"9mm”を全部的に当てられたのがすごい」と言われました。褒められて悪い気はしませんが、まぁ誰にでも言うんだろうな…と思っていたら、やはり記念写真を勧められました(笑)
明日は朝からスキューバーの体験オプションがあるので、ABCストアーで朝ごはんを買って帰ります。今日も楽しかった!